渋谷のドン

Twitterで話題のKダブシャインさん、経歴と功績は?日本語ラップの先駆者、星野源さんとの件も平常運転か

ラッパーのKダブシャインK DUB SHINE、ケーダブシャイン)さんがTwitterで星野源さん事案に直言するなどしてバズっており、何かと話題だ。しかし、こうも多くの人の目に触れると、ケーダブさんとは何者なのか?と思っている人も多いはず。そこでこの記事では改めて経歴と功績を振り返り、Kダブさんが音楽と政治の緊張関係について発言した理由についても考察する。加えて、もう一つこの記事でお伝えするのは彼が「日本語ラップの先駆者」だということだ。何が先駆的だったのだろう?

参照:ワタナベエンタテインメント


1. Kダブさんの経歴 「渋谷のドン」英語も堪能

 Kダブシャインさんの経歴 

生年月日 1968年5月8日 52歳

本名 各務貢太(かがみ・こうた)

別名 ビッグコッタ、渋谷のドン

出身 東京都渋谷区

職業 ラッパー、タレント

事務所 ワタナベエンターテインメント

グループ キングギドラ(KGDR)

家族 独身と思われます

 
 Kダブシャインさんは渋谷生まれ、渋谷育ちのラッパーだ。ZeebraさんらとHIPHOPグループ「キングギドラ」を結成、1995年にデビューアルバム「空からの力」を発表。その後はソロ活動はもとより、他アーティストとのコラボなど精力的に活躍している。米国に長く留学し英語が堪能。名前の由来は、本名・各務貢太のイニシャルがK.Kであるため、Kがダブルというところから来ているらしい。

 

2. 社会派ラッパーで”ビーフ”も有名。星野源さん事案も当然か

 政治、社会、犯罪、児童虐待、グローバル化、自死……Kダブさんはキャリアを通じて社会に対して意見や主張、疑問を述べる「コンシャス」「社会派」な姿勢で知られてきた。その直言は時折反発も招き、ラッパー同士の「ビーフ」と呼ばれる応酬に発展したこともしばしばだ。特にラッパーの故・DEV LARGEさんとは2004年、インターネットを舞台に曲の応酬になり、国内HIPHOP界隈では「伝説のビーフ」と見做されている。

 そんな「上等」体質のKダブさん。つい先日、星野源さんの曲「うちで踊ろう」のコラージュ動画を首相が公開して物議を醸した事案に対して、Kダブさんは以下のように呟いた。

 このtweetは話題になり、6000ほどのいいねを獲得。ここまで率直な姿勢の発言は同じミュージシャンにも少なく、音楽と政治の関係性のあり方について議論の的になった。

 また最新のインタビューでは、こうも語っている。

日本には社会の中に自分を位置づけてメッセージを発信するアーティストが本当に少ないんです。私たちは社会の中で生きているのだから、社会で生じる問題は私たちの生活に直接的に関わってきます。

ハーバー・ビジネス・オンラインより引用

 私たちはみな社会で生きている以上、誰もが社会派のはずです。

ハーバー・ビジネス・オンラインより引用

 
 
 いずれにしろKダブさんはキャリアを通じて、こうした辛辣な直言や社会への姿勢はぶれておらず、今回も平常運転と言えそうだ。

3. 愛されキャラの一面も。ネットではかつて”Kダブ顔文字”も流行

 Kダブさんは物騒なことばかりしているわけではない。むしろ類稀なるユーモアセンスでこそ多くのファンを魅了しており、いわゆる”愛されキャラ”の一面もあるのだ。時にダジャレすれすれだったりストレートすぎたりする歌詞が、逆にとぼけた魅力にもなっているようだ。

 それを象徴するのが、顔文字の流行である。なんと、かつてインターネット上のHIPHOPファンのコミュニティでは、実はKダブさんの顔文字が流行し、やり取りに使用されていたのだ。某大型掲示板のログにも多く残っている。顔文字になってしまうミュージシャンとはいかにも珍しいことだが、それだけ多くのファンが親しみを覚えていたということだろう。ギャップ萌えの一種かもしれない。

 ちなみに、これが当時使われていたKダブさんの顔文字だ。

( :´┏┓`*) { だぶー 

 当時はこの顔文字をもとに、多くのAA(アスキーアート)が蔓延っていた。最近は使われることも減ったが、Kダブさんの知名度が高まってきた今こそ再興の時という感もある(?)。

4. 日本語ラップの先駆者

 
 独特のボヤキのような、抑揚の少ないフロウ(ラップの歌い方)で知られるKダブさん。しかし実はKダブさんは、日本語ラップの方法論を確立した一人とされている。

 その発明は「倒置法」「体言止め」だ。

 通常、日本語の文で脚韻を踏もうと思うと、「~する」「~食べる」「~に来る」など、同士で終わるため、なんだかバリエーションに乏しくなってしまう。かつて日本語でラップを試す人々の間では、それがどうにも迫力や快感に欠けるという懸案があった。

 それを打ち破ったのがKダブさんの倒置・体言止めだ。例えば「ご飯を食べる ドラマを見る」ではなく、「食べるご飯 見る朝ドラ」のように動詞と目的語などを入れ替えて単語で文節を終わらせることにより、押韻やラップのリズムに無限のバリエーションが生まれることになるのだ。
 これを本格的に最初にやったのがKダブさんであり、その方法論で作られたのがキングギドラ「空からの力」というアルバムである、というのが定説だ。
 
 今やこうしたラップのスタイルは定番だが、そのスタート地点あたりにいた発明者なのである。


5. 終わりに:Kダブさんは実際偉い

SNSなどで炎上したり物議を醸したり賞賛を浴びたりと、毀誉褒貶の忙しそうなKダブさん。よく知らない人は「自信家で偉そう」と思ってしまうこともあるかもしれないが、「本当はチャーミング」「姿勢は一貫してる」「現行日本語ラップの発明者の一人だから、実際にかなり偉い」ということが今回の記事で伝われば幸いだ。少なくとも「逃げるは恥だがなんちゃら」主演の俳優さんよりは、文化史的に少しは偉いのではないだろうか…


→Kダブシャインさんのパンチライン傑作選はこちら

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「Twitterで話題のKダブシャインさん、経歴と功績は?日本語ラップの先駆者、星野源さんとの件も平常運転か」への5件のフィードバック

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